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Press Release

プレスリリース

高効率・高風量冷却ファンモータ駆動制御で、サーバの低消費電力化に貢献

産業向け 48Vダイレクト駆動 モータドライバICの量産を開始

2024年 7月8日

ヌヴォトンテクノロジージャパン株式会社は、ファンモータの高効率、高速回転による高風量化を可能とする産業向け48Vダイレクト駆動 新モータドライバICの量産を開始します。

本製品による効果

  1. 48Vダイレクト駆動が可能な100V耐圧の高速・高出力回路を小型チップで実現し、48Vの1U(unit) [2]サイズ 40mm × 40mm ファンモータへ実装可能なQFNパッケージ[1]に収めることにより、1Uサーバの低消費電力化、サーバラックの高密度化に貢献
  2. 独自電流フィードバック制御技術により、単相ファンモータでは困難であった高速回転での低消費電力・低振動化を実現し、風量レンジを拡大
  3. 複数ファンモータが使用される際の相互干渉、あるいは、外気流によるファンモータの逆回転状態にあっても安定、確実なモータ起動が可能
AIの進化によるデータ量の増大に伴い、データセンタ数、サーバ数も大きく増加し、消費電力は10年で10倍以上に達すると予測されています。消費電力を低減するために、サーバの電源システムは12Vから48Vへの高電圧化が求められています。
また、AIサーバの普及で更に高いデータ処理能力が必要となっており、データセンタ施設での限られたスペースにおいては、サーバラック内の密度を上げることのできる薄型の1Uサーバが求められています。そのため、サーバ搭載のファンモータには、48Vダイレクト駆動、かつ1Uサイズを両立することが求められています。さらにデータ処理速度が上がるCPU、GPUの発熱を冷却するためファンモータの高速回転化が進み、その際、増大するファンモータの消費電力の低減、及びHDDエラーレートへ悪影響を及ぼす振動を低減する技術が必要です。
当社はサーバの48V電源システムに対応し、48Vダイレクト駆動可能なチップを1Uサイズファンモータへ搭載できる小型パッケージに収めた新しいモータドライバICの量産を開始します。

商品の詳細はこちら

https://www.nuvoton.com/products/motor-drivers/motor-driver-ics/brushless-dC-Motor-drivers-BLDC/

当社新製品の特長

  1. 48Vダイレクト駆動により、データセンタの低消費電力化を実現するサーバの48V電源システムに対応。さらにモータドライバのチップを小型QFNパッケージに収めサーバラックの高密度化に貢献
  2. 今回開発したモータドライバICは、当社が長年培った高耐圧制御回路技術により、小型4mm x 4mm QFNパッケージに100V耐圧の制御回路を実装するとともに、降圧レギュレータ等外付け部品の大幅削減(当社従来24V品比53%削減)を実現しています。これにより、電力ロスの削減、また1Uサイズ(40mm x 40mm)ファンへ搭載でき、高密度データ処理に貢献します。

  3. 独自電流フィードバック制御技術により、低消費電力、低振動化を実現し、モータトルク変動が大きいといわれる単相ファンモータでは困難であった高速回転の高風量レンジを拡大
  4. AIサーバの高速データ処理により増大する発熱を冷却するためにファンモータの高速回転化が進み、その際、増大するファンモータの消費電力の低減、及びHDDエラーレートへ悪影響を及ぼす振動の低減が必要です。当社は、モータ駆動電流値及び位相を高分解能でリアルタイムにフィードバック制御する独自技術により、高風量を出力できる高速回転時においても単相ファンモータの消費電力従来比30%低減、振動従来比20dB低減を可能とします。これにより、高い冷却機能を必要とする高速大容量データ処理に貢献します。

  5. 複数ファンモータが使用される際の相互干渉、あるいは、外気流によるファンモータの逆回転状態にあっても安定、確実なモータ起動が可能
  6. 一般的に単相ファンモータでは逆回転検知が困難なため、ファンモータ停止時に複数ファンの相互干渉、又は外気流入などの外乱でファンモータが逆回転すると、従来品では再起動が困難でしたが、当社は独自回転制御アルゴリズムにより、従来比2倍の逆回転数からでも、確実かつ安定な再起動を実現します。

用途

サーバ、基地局、FA機器、そのほか産業機器

対象品番

産業向け48Vダイレクト駆動 モータドライバIC
KA44370A

仕様

品番 KA44370A
絶対最大定格電圧 100V
絶対最大定格電流 + / - 100mA
(External FET Nch+Nch Drive)
入力IF PWM / VSP
出力IF FG / LD
パッケージ HQFN32 (4mm × 4mm)

実施例

量産開始

2024年 7月

お問い合わせ先

ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社

 報道内容   コーポレート戦略室 PR・コミュニケーション課
        NTCJ_PR@nuvoton.com
 技術内容   バッテリ・マネジメントソリューションビジネスグループ マーケティング部
        NTCJ_mkt_Battery_Analog@nuvoton.com

用語説明

  1. [1]QFNパッケージ
  2. Quad Flat Non lead package、4方向リードレス小型・薄型パッケージ

  3. [2]1U
  4. EIA規格でラックへの取り付け高さを規定するピッチ単位で、1U(unit)は、約44.45mm

ヌヴォトン テクノロジージャパンについて

ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社(Nuvoton Technology Corporation Japan、以下: NTCJ)は、2020年にNuvoton Groupに加わりました。NTCJは、世界的な半導体専門メーカーとして、設立以来60年超にわたって培われてきた技術とさまざまな製品、およびそれらを最適に組み合わせた空間センシングソリューションと電池応用ソリューションを提供しています。 お客様やパートナーとの関係を大切にし、期待以上の付加価値を提供することで、社会、産業、人々の生活のさまざまな問題を解決するグローバルソリューション企業として活動しています。

詳細はhttps://www.nuvoton.co.jpをご覧ください。

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